まるでロックスターのようだ、と評されるトマ・ピケティの本がベストセラーになっている。フランス人経済学者のピケティ。今、日本に来ている。「21世紀の資本」というタイトルの専門的な経済学の700ページに及ぶ書物が世界中で売れに売れている。ピケティ、風貌もどこかロックシンガー風。

なぜこのような格差が広がってしまったのか。世界のあらゆる紛争の根本にあるのは、経済格差であり、貧困である。

経済の最も大きな役割である富の分配、富の有効配分がまったく機能していない世界に我々は生活している。もはや経済活動とは呼べないような経済のしくみ。それが巨大化して複雑化して高度化して見えにくくなっているが、もちろん見えないわけではない。

一度ピケティにあって話を聞こう。今、世界でいちばん会うのが難しいと言われるピケティに。